夏の思い出 保育園 夏の歌
夏の思い出 保育園 夏の歌のねらい
夏の歌は「その場の盛り上げ」だけでなく、子どもが経験した出来事を“思い出として言葉にまとめる”入口になります。たとえば、同じメロディを繰り返す歌や、擬音が多い歌は、0〜2歳児でも参加しやすく、音のまね・口形のまね・間(ま)の共有が起こりやすいのが強みです(「ぷるぷる」「シャワシャワ」などの反復で身体表現につながる例が挙げられています)。
保育計画に落とすときは、「歌う」だけで完結させず、ねらいを3つに分けると整理が進みます。
- 季節感:海、花火、ひまわり、夏野菜など、夏の語彙を増やす。夏の題材の歌がまとまって紹介されています。
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- 生活・健康:水分補給、休息、日陰など“夏の生活習慣”を歌の前後の声かけに入れる。季節の変化や生活につなげる紹介があります。
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- 表現:手拍子、簡単な振り、隊形(輪・列)など、音に合わせる経験を重ねる。手遊び歌・体を動かす歌の提案があります。
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「夏の思い出」づくりは、行事が終わった後にこそ深まります。歌を、写真や製作と同じく“思い出を保存する道具”として位置づけると、活動の一本線が作りやすくなります。
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参考リンク(教育機関での音楽利用の基本・許諾不要となる条件の考え方の確認に)
夏の思い出 保育園 夏の歌と手遊び
夏の歌を「手遊び」とセットにすると、参加のハードルが下がり、場の一体感が作りやすくなります。7月〜8月に合う歌として、海・水遊び・食べ物(アイス)・おばけ・花火など、テーマ別に手遊びや童謡が整理されています。
手遊びを導入するときは、最初から完成形を求めない方がうまく回ります。おすすめは、次の順番です。
- 保育者が歌い、子どもは見る(音と動きのセットをインプット)。
- サビや擬音だけ子どもが参加する(例:「しゅっしゅっしゅ」だけ一緒に言う、など年齢別の参加方法が紹介されています)。
参考)【7月の歌】年齢別・夏ならではのオススメ手遊び歌&童謡14選…
- できる子が前で見本になり、クラス全体に広げる(“まねっこ”を肯定的に扱う)。
また、夏ならではの題材は「歌詞のアレンジ」も強い武器です。たとえば「海の中には○○がいる」と変えていくタイプの手遊びは、子どもの発想(想像力)と発見(語彙)を両方引き出せます(例として「水中メガネ」などが紹介されています)。
実務的なコツとして、手遊び歌は“導入の5分”で完結できる形にしておくと、夏の疲れが出やすい時期でも崩れにくいです。外遊びが難しい日にも、室内で全身を使う活動として手遊び歌が勧められています。
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夏の思い出 保育園 夏の歌と童謡
保育園の夏の歌は、手遊び歌だけでなく童謡(唱歌)を混ぜることで、表現の幅が一気に広がります。童謡はテンポが落ち着きやすく、「聴く」「余韻を味わう」「情景を想像する」体験が作りやすいのが良さです(夏の童謡として「海」「花火」などが挙げられています)。
たとえば「夏の思い出」は、歌い出しのフレーズが印象的で、情景(尾瀬、水芭蕉、霧など)が言葉として豊かに出てきます。
ただし、保育の現場では“曲をそのまま理解させる”より、「夏がくれば思い出す」という構造を借りて、園での出来事に置き換えるのが実用的です。
- 「プールがくれば思い出す」
- 「夏まつりがくれば思い出す」
- 「かき氷たべて思い出す」
というように、子どもの生活に近い語彙へ寄せると、2〜5歳児の「語りたい気持ち」が出やすくなります。
童謡の活用は、行事の“前”にも“後”にも効きます。
- 前:歌で期待を高める(どんなことをするのかな?)。
- 後:歌で出来事を再体験する(楽しかった、怖かった、冷たかった等の感情を言葉にする)。
こうした「経験→言葉→経験」の往復が、夏の思い出を“記憶”から“物語”に変えていきます。
夏の思い出 保育園 夏の歌と歌詞カード
歌の活動で意外と困りやすいのが、歌詞カード・楽譜コピー・動画(DVD)などの取り扱いです。教育機関での利用は、一定の条件を満たすと許諾なく利用できる場合がある、と整理されています。
一方で、卒園(卒業)記念DVDのように“複製して配布する”形になると、JASRACへの利用許諾申請が必要になるケースがあり、許諾番号の表示が必要になる点も具体例として書かれています。
園内での行事動画を「保護者へ配布」する予定がある場合は、歌の選曲段階で、管理状況(JASRAC管理かどうか等)と運用(配布するのか、園内視聴だけか)を確認しておくと、後工程が破綻しにくいです。
さらに、歌詞カードの配布や掲載の注意点として、著作権が残っている楽曲が含まれる可能性があること、作詞・作曲者名の明記など運用上の注意が述べられています。
参考)【無料ダウンロード】夏のうた 歌詞カード9曲|0〜5歳児向け…
実務でのチェックリストは次の通りです。
- 園内掲示:掲示場所と期間を決め、撤去のタイミングも管理する。
- 配布:持ち帰り前提なら、園のルール(個人利用の範囲)を明文化する。
- 公開:園のWebやSNSに載せる場合は、別の手続きが必要になる可能性があるため、教育機関の利用とは切り分けて確認する(学校での音楽利用でも“公開”に触れて注意喚起があります)。
参考リンク(学校・教育機関での音楽利用の考え方/手続きが必要になる例の整理に)
夏の思い出 保育園 夏の歌の独自視点
検索上位の多くは「7月の歌」「8月の歌」「夏の手遊び」「定番曲リスト」に寄りがちですが、夏の思い出を強く残すには“歌のアレンジを子どもに渡す”設計が効きます。具体的には、手遊び歌の「○○がいる」「○○になった」部分を、子どもがその日の体験で入れ替えられるようにしておく方法です(例として、海の世界をのぞき込む題材の手遊び歌が紹介されています)。
この方法の意外なメリットは、クラス全体の「記憶の公平性」を上げられる点です。夏は体調や家庭の都合で参加できない日が出やすく、行事の記憶に差が生まれがちですが、歌の歌詞を“今日の体験”で更新していけば、その日その日の小さな出来事(室内遊び、感触遊び、給食の夏野菜など)も同じ重みで思い出になります。
実践案として、次の「夏の思い出フレーズ箱」を用意すると、明日からすぐ回せます。
- 🧊食べ物:アイス、スイカ、麦茶、そうめん。
- 💧水:プール、水てっぽう、シャワー、あわ。
- 🎆行事:花火、夏まつり、盆踊り、おばけ。
- 🌻自然:ひまわり、入道雲、せみ、かぜ。
(夏の活動アイデアとして、歌と行事・製作が並べて紹介されています。)
最後に、保育者の負担を増やしにくい運用として、歌の“出口”を固定します。おすすめは、①歌う→②今日のフレーズを1つ選ぶ→③絵(製作)か写真1枚に結びつける、の3点セットです(夏の思い出を製作で形にするという考え方が示されています)。


