リズム楽器と保育園と打楽器
リズム楽器 保育園 打楽器のねらい
保育園での楽器遊びは、鈴やタンバリン、カスタネットなどの音色やリズムで自分の思いを表現する活動として位置づけやすく、「音に触れて親しむ」導入になります。
ねらいは大きく分けて、①さまざまな楽器に親しみ興味をもつ、②音楽に合わせて(無理のない範囲で)正しい使い方で鳴らす、③楽器で表現すること自体を楽しむ、の3点に整理すると指導案に落とし込みやすいです。
また、乳児クラスは「音が鳴る楽しさ・不思議さ」や「音楽に合わせて体を動かす」が中心、幼児クラスは「音感・リズム感」「手作り楽器で親しむ」など発達に合わせて段階づけると無理が出にくいです。
リズム楽器 保育園 打楽器の種類と正しい使い方
「正しい持ち方」は上達のためだけでなく、手首の負担やケガの予防にもつながるため、最初に短くデモを入れる価値があります。
たとえばカスタネットは、ゴムの輪を左手の人差し指または中指に通し、左手の平に水平に乗せて右手でやさしく打つと、指を挟む事故も避けやすいです。
タンバリンは、左手の親指を皮に乗せて残りの指で木枠をつかむ持ち方が基本で、木枠の穴はスタンド用なので指を入れないことを先に伝えておくと安全面で効果があります。
トライアングルは紐を左手人差し指に通し、本体に直接触れずにビーターで叩くと響きが出やすく、叩く位置や角度で音が変わるため「音の違い」探しにも向きます。
太鼓は乳児では手の平で叩けるボンゴのようなものから入り、幼児で小太鼓などに広げると、段階的に「バチの扱い」へ移行できます。
リズム楽器 保育園 打楽器の年齢別導入
0〜2歳児は、子どもが自分で持って音を鳴らせる鈴やマラカスのような“成功しやすい”楽器から始めると、参加のハードルが下がります。
低年齢は、言葉で細かく教えるより、保育者が持ち方を見せて伝え、できた瞬間を拾って広げる方が活動が途切れにくいです。
3〜5歳児は、木琴・鉄琴、小太鼓、トライアングルなども扱えるようになり、楽器の種類を増やしながら奏法や役割分担へつなげられます。
「利き手」への配慮も見落としやすい点で、打楽器の持ち方説明は右利き想定になりやすいので、左利きの子は逆になることを前提に個別フォローすると安心です。
リズム楽器 保育園 打楽器の安全と音が苦手な子
バチやビーターなど“長い物”を使う場面では、「持って移動しない」「音を出す場所を決める」など動線とルールを先に作ると事故対策になります。
また、大きな音や一度にたくさんの音が苦手な子もいるため、イヤーマフを使ったり、まずは一つの音だけに絞ったりする配慮を組み込むと参加しやすくなります。
同じ活動でも、音量の強い太鼓・シンバルは“最後に選べる”ようにしておき、最初は鈴・カスタネットなど比較的コントロールしやすい音から始めると、クラス全体の安心感が上がります。
意外と効く工夫は「止める体験」で、合図で音を止められる遊び(例:ピアノが止まったら楽器も止める)を入れると、衝動的に鳴らし続ける子も活動に乗りやすくなります。
リズム楽器 保育園 打楽器の独自視点:音集めと音当てクイズ
検索上位では「楽器を鳴らす」話が中心になりがちですが、園の強みは“園にある音”を教材にできる点で、楽器以外も含めた「音当てクイズ」「音集め」を入れると観察力が伸びやすいです。
音当てクイズは、目を閉じて音に集中し、保育者が楽器(鈴、カスタネット、タンバリン、トライアングル、太鼓など)や身近なおもちゃの音を鳴らして当てる遊びで、聞く姿勢を自然に育てられます。
音集めは「ドンドン」「リンリン」などテーマの音を教室や園庭で探す活動で、室内・屋外の違い、叩く位置・道具で音が変わることに気づけるのが面白さです。
この“耳の準備”をしてから打楽器合奏に入ると、音を出すことが目的になりすぎず、「聴いて合わせる」方へ意識が移りやすくなります。
園での楽器遊びのねらい・正しい使い方の根拠(鈴・カスタネット・タンバリン・トライアングル・太鼓の扱い方)。
保育士バンク!「保育で楽器遊びを楽しもう!鈴や太鼓の正しい使い方や導入するときのポイント」
音遊び・楽器遊びのねらい(乳児/幼児)、事故対策、音が苦手な子への配慮、音当てクイズ・音集めの具体。
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