おかあさんといっしょと保育園こどもの歌

おかあさんといっしょと保育園こどもの歌

おかあさんといっしょと保育園こどもの歌
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ねらい

歌あそびを「保育の活動」に落とし込み、日常・行事・移行(切り替え)で使える形に整える。

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すぐ使える視点

曲選びは「年齢」「場面」「子どもの状態(興奮/疲れ)」の3点で決めると失敗しにくい。

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注意点

動画は便利だが、音量・画面時間・権利面のルール化が重要。歌は“手段”で、目的は育ちの支援。

おかあさんといっしょと保育園でこどもの歌の選び方

 

保育園で「おかあさんといっしょ」のこどもの歌を扱うとき、最初のポイントは“曲そのものの人気”よりも、“園のその瞬間に合うか”です。子どもたちは知っている曲だと一気に参加しやすくなりますが、同時に気持ちが上がりすぎて活動が収拾しにくくなることもあります。そこで、選曲を「年齢」「場面」「子どもの状態」で仕分けすると、現場の負担が軽くなります。

まず年齢別の考え方です。

  • 0〜1歳:歌詞の意味より、一定のテンポ・繰り返し・擬音の心地よさが大切。短いフレーズで終わるものが向きます。
  • 2歳:まねっこが伸びる時期なので、振り付けがシンプルで、止まる・座る・立つが明確な曲が扱いやすいです。
  • 3〜5歳:歌詞のストーリーや役割遊びに広げられる曲が強い。行事(発表会)につなげるなら、歌だけでなく隊形移動や小道具を入れやすい曲が便利です。

次に場面別です。歌あそびは「盛り上げ」だけでなく、切り替えにも使えます。

  • 朝の会:挨拶や呼名につながる曲(名前を呼ぶ・返事をする要素)。
  • 移行(手洗い・トイレ・片付け):短くて同じ動きが繰り返される曲。
  • 外遊び前:体を大きく動かす曲で“準備運動化”する。
  • 給食前:食育につなげやすい食べ物テーマ。実際に「食育にもなる子供向け人気曲まとめ」のように、歌をきっかけに食材探しや会話に発展させる提案も見られます。

    参考)【おかあさんといっしょ食べ物の歌】食育にもなる子供向け人気曲…

さらに「子どもの状態」も重要です。雨の日でエネルギーが余っているなら、体を動かす曲に寄せる。逆に午睡前後で気持ちが落ち着きにくいなら、テンポを落として、歌詞の語り口がやさしい曲へ。選曲に迷ったら、同じテーマで“テンポ違いの2曲”を用意しておくと、当日のクラスの雰囲気で切り替えられます。

保育の実務で助かるのは、「定番のストック」を持つことです。市販の保育向け楽譜・曲集には「おかあさんといっしょ」由来の曲も含め、園生活・季節・定番などカテゴリ別に整理されている例があります。

「今日は何の歌にしよう」で毎回悩む負担を減らすには、カテゴリごとに3曲ずつでも“すぐ出せる引き出し”を作るのが現実的です。

おかあさんといっしょと保育園でこどもの歌の導入

同じこどもの歌でも、導入のしかたで参加率が変わります。保育園では「知っている/知らない」よりも、「やってみたい」が生まれる導入が鍵です。導入を成功させるコツは、最初の30秒で“何をする時間か”を子どもに伝えることです。

導入の型(現場で使いやすい順)を整理します。

  • 合図型:「せーの」で始めず、“いつもの合図”で始める(手拍子2回、鈴、簡単な掛け声など)。
  • 予告型:「この歌は○○が出てくるよ」と一言だけネタばらしする。
  • 1フレーズ型:サビから入らず、真似しやすい短いフレーズを先に歌って、子どもが返せたら本編へ。
  • 道具型:絵カード・ぬいぐるみ・野菜模型などを1つだけ出し、“視線を集めてから”歌へ。

「おかあさんといっしょ」系の歌は、手遊びや体の動きと相性が良いものが多く、歌うだけでなく「振り付けや手遊びも取り入れれば喜ぶ」という紹介も一般的です。

ただし、保育園の集団では、全員が同時に動けるように“動きの難易度を落とす”調整が必要です。難しい振りをそのまま再現するのではなく、先生側で「腕はここまで」「ジャンプはしない」など安全基準に合わせて再設計します。

導入時のトラブルも想定しておくと安心です。

  • 一部の子が「動画がいい」と言い出す:動画を否定せず、「今日は先生バージョン」と枠を作る。
  • 大声で歌えない子がいる:口パク・手だけ参加もOKにして、参加の幅を確保する。
  • 途中で飽きる:2番までやらない、ワンコーラスで終える。終わり方を毎回そろえると切り替えが早いです。

また、動画を使う場合は、クラス運営の“補助輪”として扱うのが安全です。YouTubeなどには「保育園や幼稚園で大人気」とうたうメドレー動画も多く見つかりますが、メドレーは刺激が強く、終わりが見えにくい点が現場ではリスクになります。

使うなら、最初から「今日はこの曲1回だけ」と宣言し、先生が止めるタイミングを主導してください。

おかあさんといっしょと保育園でこどもの歌の活動

歌は「歌う活動」だけで終わらせず、保育のねらい(運動・言語・社会性・情緒)に接続すると、上司チェックでも説得力が出ます。ここでは、保育園での“歌→活動”の展開例を、日常で回しやすい形にまとめます。

活動展開のアイデア(年齢調整しやすいもの)

  • リズム遊び:手拍子→膝→足踏みと、音の出し方を変える(0〜5歳で難易度調整が簡単)。
  • ことば遊び:歌詞の中の名詞だけ抜いてカード化し、順番に並べる(3歳以上向け)。
  • 表現遊び:歌に出てくる動物・乗り物を“動き1つ”に決めて、合図で切り替える(集団が整いやすい)。
  • 生活につなぐ:食べ物の歌なら、給食の献立と結び付けて「歌の中にあったね」と声をかける。

食育へのつなげ方は、現場で効果が出やすい分野です。実際に「歌に出てくる食材を一緒に探しにいく」「食事の時に声をかける」「ままごとで歌いながら遊ぶ」など、歌をきっかけに行動へつなげる提案が紹介されています。

この発想を保育園に置き換えるなら、「食材カード探し」「配膳前の“食材コール”」「ごっこ遊びで再現」など、日常の流れに乗せやすい形にすると継続できます。

季節・行事に寄せる方法も有効です。楽譜集のカテゴリ分け(園生活、春夏秋冬、定番など)は、そのまま年間指導計画の補助線になります。

「今月は春のうた」「運動会前は体を動かす歌」など、曲を“年間の見通し”に組み込むと、単発のネタではなく保育計画として説明できます。

安全面の設計も忘れないでください。

  • 走らない動きに置き換える(その場足踏み、腕ふり)。
  • 隣の子とぶつからない隊形(立つなら間隔の目印を床に置く)。
  • 音量に配慮(スピーカーの位置固定、子どもの耳元に置かない)。

    歌あそびは楽しい反面、興奮が上がると転倒リスクが増えます。先生が「動きの上限」を決めておくと事故予防になります。

参考:保育で歌を選ぶときの曲目整理(保育のうた・こどものうたのカテゴリや収録例)

保育のうた・こどものうた120

おかあさんといっしょと保育園でこどもの歌の動画

保育園で動画を使うかどうかは園の方針次第ですが、実際には「雨の日」「人手が薄い」「初めての曲を一度見せたい」など、動画の力を借りたくなる局面があります。YouTubeには「保育園や幼稚園で大人気」として、人気曲メドレーを掲げる動画も多く、導入のハードルを下げてくれます。

ただし、保育現場での動画活用は、便利さと引き換えに“運営リスク”も抱えます。現場で起こりやすい困りごとと対策を先に決めておくと、揉めにくくなります。

  • 困りごと:終わりが見えず、子どもが「次も!」となる。

    対策:再生前に「今日は1曲」「終わったら次は手洗い」と宣言し、終わりの合図を固定する。

  • 困りごと:刺激が強く、興奮してしまう。

    対策:メドレーは避け、短い単曲にする(長尺より“短く終われる”が正義)。

  • 困りごと:広告や関連動画に流れる。

    対策:園の端末・回線・アカウントを整え、オフライン再生や限定リンクなどルールを作る。

また、動画が強いのは「視覚がある」点です。裏返せば、視覚に頼りすぎると、先生の声やクラスの空気を使った“生の保育”が弱くなります。動画は「先生が主導する活動の補助」と位置付け、主導権は先生側に置くのが基本です。

権利面も、園のコンプライアンスとして触れておくと上司チェックに強くなります。

  • 市販CD・配信音源の“利用範囲”は契約や園の規定に従う。
  • 歌詞カードの印刷配布や、動画の録画・再配布は避ける。
  • 外部公開(園のSNS等)に載せる場合は特に慎重にし、園の規定に合わせる。

    ※ここは園の運用ルールが最重要なので、「現場の実態に合わせた確認事項」として書くと安全です。

参考:保育で歌うことでの狙い(言葉・表現・リズム、振り付けや手遊びの活用)

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おかあさんといっしょと保育園でこどもの歌の独自視点

ここは検索上位の「人気曲まとめ」「年齢別おすすめ」だけでは出にくい、保育士の実務寄りの独自視点です。結論から言うと、歌あそびの成否は“曲の当たり外れ”より、「先生側の設計(言葉がけ・終わり方・役割分担)」で決まります。つまり、同じ「おかあさんといっしょ」のこどもの歌でも、クラスが落ち着く歌にも、荒れる歌にもなり得ます。

独自の実務テクニックとしておすすめなのが「終わり方の固定」です。

  • どんな曲でも最後は同じ締め(例:手を頭に置いてストップ、深呼吸1回、先生の「おしまい」)。

    これだけで“次の活動への移行”が格段にスムーズになります。子どもは「終わりの型」を覚えると、気持ちを切り替えるコストが下がります。

次に「役割の見える化」です。3〜5歳になると、ただ歌うだけだと飽きる子が出てきます。そこで、同じ曲でも役割を付けます。

  • リーダー役:前で手拍子だけ担当。
  • おうえん役:サビだけ参加OK。
  • おやすみ役:座って聞いて、最後に拍手。

    全員が同じ参加形態でなくてよい、と保育者が明確に示すと、集団が整いやすいです。

さらに意外と効くのが「声量のデザイン」です。大声で盛り上がる歌だけで回すと、クラス運営は疲弊します。

  • “小さな声で歌う”ルールをあえて入れ、音量に強弱をつける。
  • ささやき声→普通→元気、の3段階にするとゲーム性が出る。

    音の強弱を扱うこと自体が、子どもの自己調整(セルフコントロール)の練習になります。

最後に、園内共有の仕組みを作ると、歌の資産化が進みます。おすすめは「曲のメモ」を残すことです。

  • 曲名
  • 使った場面(朝の会/移行/外遊び前)
  • 子どもの反応(◎/○/△)
  • 注意点(走る、押す、音量など)

    このメモが蓄積すると、翌年度の担任にも引き継げます。「おかあさんといっしょ」の曲は入れ替わりもあるため、園の実態に合わせた“使える曲リスト”を園内で育てる発想が、長期的に効いてきます。


お母さんが一緒