テーマソング 保育園 行事で運動会 発表会 卒園式

テーマソング 保育園 行事

行事テーマソングの決め方
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まず「ねらい」を言語化

盛り上げる/成長を伝える/季節を味わう、のどれを軸にするかで曲の条件が変わります。

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運動会はテンポと動線

入退場・準備体操・競技中BGM・ダンスで、同じ曲でも「使いどころ」を分けると混乱しません。

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著作権は「配布・公開」が境目

園内で流すだけと、動画配布・Web掲載では扱いが変わるため、最初に運用を決めます。

テーマソング 保育園 行事の選び方

 

保育園行事のテーマソングは、「子どもが歌えるか」以前に、行事の目的(ねらい)と場面設計を先に決めると選曲が早くなります。運動会なら“動きを引き出す”、発表会なら“表現を支える”、卒園式なら“振り返りを言葉にする”が軸になり、同じ人気曲でも合う・合わないが分かれます。

次に重要なのが、曲を「1曲で全部まかなう」発想を捨てることです。行事はだいたい、導入(気持ちを上げる)→展開(集中して取り組む)→締め(余韻を残す)に分かれます。テーマソングは“行事の顔”として1曲置きつつ、BGM・体操・入退場などは別曲に分けるほうが、子どもも大人も迷いません。

また、選び方のチェック項目を事前に固定すると、職員間の合意形成が速いです。例えば次のように短く箇条書きにして、会議で同じ尺度で比較します。

  • 子どもが“聞いただけ”で動けるリズムか(手拍子・足踏みが入るか)。
  • 歌詞が園児の経験に近いか(友達、がんばる、季節など)。
  • “振付”が作りやすい構造か(サビが繰り返し、間奏がある等)。
  • 保護者が見て意味が伝わるか(メッセージ性、場面との一致)。
  • 動画配布やWeb掲載の予定があるか(著作権の扱いに直結)。

意外と見落とされがちなのが「当日の音響と会場条件」です。園庭やホールは反響や風の影響が強く、低音が強い曲や音数が多い曲は“何の曲か分からない”状態になりやすいです。音が割れないテンポ、掛け声が拾える余白、歌詞が聞き取りやすい帯域…といった観点で、試しに会場で一度鳴らすだけでも失敗が減ります。

テーマソング 保育園 行事の運動会

運動会のテーマソングは、「競技を支えるBGM」と「踊る・体操する曲」と「入退場の曲」を分けて考えると設計が簡単です。実際、運動会向けの曲紹介記事では、ダンス・体操・パラバルーンなど用途別で曲が整理されていることが多く、現場の感覚にも合っています。

運動会で失敗しやすいのは、“盛り上がる曲=成功”と決めつけることです。盛り上がる曲でも、テンポが速すぎると隊形移動が崩れ、逆に遅いと間が持たず子どもの集中が切れます。おすすめは、入退場は一定テンポで歩きやすい曲、競技中は切り替えが分かりやすい曲(サビが明確など)、ダンスは動きを真似しやすい曲(繰り返し・擬音・掛け声がある)という分け方です。

さらに、運動会の練習負担を減らす“裏ワザ”は、同じ曲を「別の目的」に再利用することです。例えば、準備体操の曲とダンス曲を別々に覚えるのではなく、体操要素のある定番曲(園でよく踊る体操系)を、導入のウォームアップにも本番の体操にも流用すると、練習量が減って完成度が上がります。運動会は“練習期間の生活リズム”も含めて行事なので、曲が多すぎること自体がリスクになります。

参考:運動会での音楽利用(録画・配布・公開の注意点も含む)

運動会

テーマソング 保育園 行事の発表会

発表会(生活発表会・お遊戯会)のテーマソングは、「ストーリーの入口」になる曲が強いです。つまり“上手に歌える曲”より、“最初の一音で場面が立ち上がる曲”が向きます。保護者は発表会を作品として見に来るため、歌詞のメッセージが行事テーマと一致していると、短い発表でも伝わり方が大きく変わります。

年齢別では、乳児はメロディに歌詞を乗せるより、手遊びや簡単な動作と一緒のほうが取り組みやすいとされ、年齢が上がるほど複雑な動きや歌、さらには楽器導入へ広げやすい、という整理が現場に合います。実務としては、年少は「繰り返しが多い」「音域が狭い」、年中は「対話・掛け合いができる」、年長は「言葉の意味が伝わる」へ段階的に上げると、無理なくクラスの成長も見せられます。

意外なポイントとして、“サビの最後を揃える”だけで完成度が一気に上がります。全部の音程や歌詞を完璧にするのは難しくても、最後の一語(例:ありがとう、だいすき、がんばる等)を揃えると、保護者の耳には「まとまっている」と届きやすいです。練習設計では、Aメロを詰めるより、サビの最後・入るタイミング・終わるタイミングの3点に時間を使うほうが、短期間で仕上がります。

参考:年齢に合わせた選曲の考え方(乳児は動作中心、年齢が上がると歌・楽器へ)

保育園で歌ううたと年齢に合わせた選曲のポイントとは

テーマソング 保育園 行事の卒園式

卒園式のテーマソングは、行事の性質上「BGM」と「歌(合唱)」の境界があいまいになりやすいです。式次第の進行、入退場、証書授与、保護者の涙腺…それぞれに合う“温度”が違うため、1曲を万能に使うより、場面ごとに役割を決めたほうが事故が起きません。

ここで一番大事なのは、園として「映像をどう扱うか」を早期に決めることです。園内で流すだけなのか、保護者にDVD等で配布するのか、園のサイトやブログに載せる可能性があるのかで、必要な手続きや確認が変わります。JASRACの解説では、学校行事等での録音・録画や、ホームページ等での公開について注意点が整理されており、市販CDなどを使う場合に著作隣接権者(レコード会社や演奏者等)への配慮が必要になる旨も示されています。

卒園式の歌は“歌い上げる”より、“言葉が届く”ことが価値になります。歌詞の意味を子どもが理解しにくい場合は、式の中で担任が短く言葉を添える(この曲のここが好き、今日伝えたいのはここ、など)と、同じ歌でも伝わり方が変わります。音楽の指導というより、行事の振り返りと言葉の共有として位置づけると、子どもにも大人にも残る式になります。

参考:学校行事での録音・録画・公開の考え方(手続きが必要な例/不要な例の整理)

学校で音楽を使うときには

テーマソング 保育園 行事の著作権

著作権は「曲を流すこと」だけでなく、「複製すること(CDコピー、動画に音楽を入れる、DVD配布)」「公衆送信すること(ブログやホームページに載せる)」で扱いが変わります。JASRACの学校向け解説では、学校行事で使うためのCDコピーが手続き不要となるケースがある一方、行事の様子を録音・録画して配布する場合や、ホームページ等で公開する場合は手続きが必要になる旨が示されています。

保育園の現場で“事故”が起きやすいのは、次の3パターンです。

  • 当日は園内利用のつもりだったが、後日「YouTube限定公開で共有したい」となった。
  • 業者撮影のDVDにBGMが入り、配布直前で確認事項が発生した。
  • 保育士が良かれと思って、歌詞カードや楽譜の一部をおたよりに載せた。

回避策はシンプルで、行事の準備段階で「撮影・配布・Web掲載の有無」をチェックリストに入れることです。曲が決まってから考えるのではなく、運用を先に決めると、著作権対応での差し戻しが激減します。特に卒園・発表会は“思い出を配る”行事になりやすいので、担当だけで抱えず園全体で共通認識にしておくと安心です。

参考:運動会に関する「録画・配布・公開」の扱いが場面別にまとまっているページ

運動会

二代目はクリスチャン