応援ソング 保育園 運動会
応援ソング 保育園 運動会 どう選ぶ:テンポ・歌詞・年齢
保育園の運動会で応援ソングを選ぶときは、「盛り上がる」だけでなく、子どもが“動き続けられるテンポ”かどうかが最重要です。運動会は移動・整列・待機が挟まるため、テンポが速すぎる曲は年少~年中で息が上がりやすく、結果的に隊形が崩れてしまいます。
一方で、ゆっくりすぎる曲は保護者席の熱量が落ちやすいので、サビで明確に上がる構成(Aメロ→サビでエネルギーが跳ねる)を選ぶと、子どもも大人も“同じタイミングで盛り上がる”状態を作りやすいです。
また歌詞は、子ども自身が理解できる言葉が入っていると集中が続きます。「がんばれ」「まけるな」「フレー」など、短い掛け声が入る曲は、声を出せない園でも“口パク”や手拍子に置き換えやすく、演目の成功率が上がります。
YouTubeなどで見つかる園向け運動会ソングの中には、赤組・白組の替え歌前提で作られ、覚えやすい音域・調号なし(♯も♭もなし)を売りにしているものもあり、ピアノが得意でない先生でも扱いやすい設計がされています。例として「おうえんがっせんのうた〜保育園運動会ソング〜」は替え歌を推奨し、覚えやすさを特徴にしています。
選曲会議で迷ったら、次のチェックで候補を落とすと早いです。
- 子どもが“合図”を取りやすい(サビ頭が明確、キメがある)。
- カット編集しても成立する(サビ終わりで切れる、間奏が短い)。
- 先生の誘導が入れやすい(間に「はい移動」「集合」が言える余白がある)。
- 歌詞に否定が少ない(「負けるな」はOKでも、強い否定語が続くと不安になる子がいます)。
応援ソング 保育園 運動会 定番:ダンス・体操・かけっこ・入場曲
検索上位の傾向としては、「演目別に曲をまとめる」記事が多く、特にパラバルーン・ダンス・体操・かけっこ(競技BGM)・入場曲のカテゴリで選曲を提案する形式が目立ちます。保育士向けメディアでも、運動会の音楽活用を「パラバルーン」「ダンス」「体操」「かけっこ」「演奏」などに分けて紹介しています。
この“演目別”はそのまま現場の台本に落とし込めるため、応援ソング選びでも最も再現性が高い整理です。
定番の強みは「保護者が知っている=応援の声が自然に出る」ことです。たとえば、保育士の声を集めた運動会ソングの紹介では「エビカニクス」や、振り付けしやすいテンポの曲などが挙げられています。
参考)保育士さんに聞いた!おすすめの運動会ソング13選|保育士・幼…
「子どもが好き」だけでなく「保護者が聞いた瞬間に分かる」曲は、園全体の一体感を作るのに非常に有利です。
BGMの候補を広く集めたいときは、「保育園の運動会にオススメの人気曲」といったまとめサイトも便利で、アニメソング・体操曲・定番曲など、運動会の雰囲気を作れる曲を幅広く掲載しています。
参考)保育園の運動会にオススメの人気曲!場が盛り上がる定番の曲、最…
ただし、候補を増やしすぎると決まらないので、まずは「入場」「競技」「ダンス」「閉会(エンディング)」の4枠に分け、各枠2~3曲に絞ってから試聴する流れが最短です。
応援ソング 保育園 運動会 著作権:園内利用と配信・DVDの注意
運動会で市販の音楽を使うときに混乱しやすいのが、「当日会場で流す」ことと、「動画として配る・載せる」ことの違いです。JASRACの解説では、学校での音楽利用に関して、行事での利用やコピー、動画への利用など場面ごとに注意点が整理されており、市販のCD等を使う場合は著作隣接権者(レコード会社・演奏者など)の了解も必要になるケースがあると示されています。
また、学校行事での利用はリアル開催とオンライン配信で扱いが変わる、という整理も教育現場向けに説明されています。
保育園の運動会で特に起こりやすいのは、次の3つです。
- 園のWebサイトやSNSに、BGM入りの動画をそのまま載せてしまう。
- DVDで配布する(保護者に販売・無償配布を問わず)運用が発生する。
- 歌詞カードや楽譜を園だよりに載せる(配布資料への掲載)。
安全に運用するための現場向けの決め方(例)を置いておきます。
- 「当日、園内で流すだけ」:園の行事として実施し、外部配信しない運用に固定する。
参考)【学校行事と配信】先生教えて!学校で迷わないための著作権の話…
- 「撮影はするが、BGMを入れない」:編集で音楽を差し替え、著作権リスクを下げる(園内共有でもルール化)。
参考)学校で音楽を使うときには
- 「どうしても配信する」:管理団体での許諾確認や、音源の権利関係も含めて手続き計画を作る。
参考:学校・教育機関の音楽利用で、どんなときに注意が必要か(コピー、動画、配布物など)の具体例
参考:運動会での音楽利用に関する補足(家庭内の録音・録画、市販音源の扱いなど)
応援ソング 保育園 運動会 進行:音源編集・かけ声・切り替え合図
運動会の“盛り上がり”は選曲よりも、実は「切り替えの上手さ」で決まることが多いです。曲が良くても、入場から整列、説明、競技開始、終了、退場までの間に“無音”が長く出ると、子どもは集中が切れ、保護者席の空気も落ちます。
逆に、短いジングル(数秒)や、同じ曲の“サビ頭だけ”などを合図として反復させると、子どもが条件づけされて動きやすくなります。
現場で使いやすい運用の具体例です(音響担当が先生でも回せる設計)。
- 「集合の合図」:毎回同じフレーズ(サビ頭3~5秒)を鳴らす。
- 「開始の合図」:ホイッスル+ドラム的な曲の頭(重い1拍目があると伝わる)。
- 「終了の合図」:曲をフェードアウトではなく“終止形”で止める(拍で止めると子どもが止まりやすい)。
- 「応援の合図」:先生の掛け声を固定(例:「いけいけ!」「フレー!」)して、曲のどこで言うか台本に書く。
あまり知られていない小技として、BGMの「音量」も誘導装置になります。子どもは音が大きいと走りやすく、小さいと話を聞きやすいので、同じ曲のままでも“音量でシーンを切り替える”と混乱が減ります。
また、競技の終盤だけ音量を少し上げると、保護者の拍手が増えやすく、最後の子まで見てもらえる空気が作れます(BGMの曲自体を変えなくて済むため、事故が減るのも利点です)。
応援ソング 保育園 運動会 独自視点:子どもの聴覚過敏と音の設計
検索上位では「おすすめ曲一覧」や「演目別BGM」に寄ることが多い一方で、現場でじわじわ効くのが“音が苦手な子”への配慮です。運動会は屋外スピーカー、マイクの反響、保護者の歓声が重なり、普段より刺激が強くなります。
応援ソングが盛り上がるほど、音が怖くなってしまい、競技参加が難しくなる子が出ることがあります(これは「気持ちの問題」ではなく、刺激量の問題として扱う方が現場が回ります)。
対策は、選曲より「運用」で効きます。
- リハーサルで“当日の音量”まで上げる回を1回入れる(段階的に慣れる)。
- スピーカー正面を避けた待機場所を作る(音圧を下げるだけで表情が変わる子がいます)。
- 応援ソングが鳴るタイミングを事前に視覚化(絵カードや簡単な予定表)し、「今から大きい音」→「次は静か」を予告する。
- マイクはハウリングを防ぎ、急なピー音を出さない(音の事故は最優先で潰す)。
さらに意外と効くのが、「応援を“声”だけにしない」工夫です。声援を禁止していなくても、園として「手拍子」「旗」「うちわ」「ジェスチャー」を推奨すると、音量が抑えられ、結果として全員が参加しやすい運動会になります。
応援ソングは“みんなを同じ方向に向ける道具”なので、声が出ない子、音が苦手な子、緊張で固まる子も含めて、同じリズムに乗れる設計を目標にすると、保育としての満足度が上がります。
以上を踏まえて、応援ソングは「曲名」よりも「どの場面で」「どの秒を」「誰が合図するか」まで決めると強いです。候補曲がすでに決まっている園は、演目(ダンス/体操/かけっこ/入場曲)と秒数(1番だけ、サビだけ等)を教えてください。そこに合わせて、台本に落とせる“音の設計図”を作れます。


