防災の日 保育 訓練で避難訓練計画

防災の日 保育 訓練

防災の日の訓練を「わかる」「できる」にする全体像
📅

防災週間と園内計画を接続

9/1の「防災の日」だけで終わらせず、8/30〜9/5の防災週間を使って事前学習→訓練→振り返りまでを1本の流れにします。

🧭

役割分担と避難経路を固定しない

職員の役割を決めつつ、経路は「塞がれた想定」も入れて複線化。訓練が“儀式化”しない設計が事故を減らします。

🎵

歌で行動を同期させる

合図の代わりに短い歌(手拍子含む)を使うと、子どもが一斉に同じ動作に入りやすく、号令より落ち着きが出ます。

防災の日の避難訓練で目的と重要性を保育で伝える

 

防災の日は、災害への認識を深め、備えを確認するための日として位置づけられており、9月1日が設定されています。

園でこの日を扱う意味は「一度だけ大きくやる」ことより、子どもと大人が“同じ合図で同じ行動に入る”経験を積み重ねることです。

また、防災の日を含む一定期間が「防災週間」とされ、全国的に防災行事や訓練が行われる前提があるため、園内の訓練計画もこの流れに合わせると説明が通りやすくなります。

保育の現場でよくある失敗は「訓練の意図が職員内で揃っていない」ことです。

参考)9月1日は防災の日。保育園での避難訓練のポイントや子どもたち…


子ども側のねらい(先生の話を聞いて避難の仕方を身につける)、保育士側のねらい(冷静な判断と指示)、保護者側のねらい(災害時の動きの理解)を分けて整理すると、当日の声かけや導線が揃いやすくなります。

参考)保育園の避難訓練、方法と準備・注意点とは?子どもに防災意識を…


特に乳児クラスは“理解させる”より“体験として慣れる”が中心になるため、同じ短い行動(頭を守る→集まる→移動する)を毎回繰り返せる設計が有効です。​
意外と見落とされがちなのが、「防災の日=地震だけ」と決め打ちしないことです。​
日本は地震だけでなく、豪雨・台風など水害の頻度も高く、園の立地次第では“垂直避難(上階へ)”が優先されるケースがあります。​
園児の年齢に合わせ、同じ“避難訓練”でも「地震」「火災」「水害」で合図・集合場所・持ち出し物を変える前提で年間計画を組むと、実災害時の判断が早まります。​

参考:防災の日・防災週間の公式な期間(8/30〜9/5)を確認でき、園だより文面の根拠にできます。

内閣府:令和6年度「防災週間」について

防災の日の避難訓練で年間計画とマニュアルを作る

避難訓練を形だけにしないためには、事前に「想定する災害」「避難経路」「防災グッズ」などを明記したマニュアルを用意することが重要です。

園内マニュアルは新人職員の不安を減らし、当日の判断を“個人技”から“チームの標準動作”へ寄せる働きをします。

また、訓練のたびに同じ経路だけを使うと「そこが塞がれたら終わり」になりやすいので、経路の複線化(代替ルート)を計画に入れるのが実務的です。

実施前に必ず決めたいのは役割分担です。​
責任者、誘導、点呼、非常持ち出し、けが人対応、連絡担当などを固定しつつ、欠勤を前提に“代替者”まで書いておくと訓練の品質が落ちにくくなります。​
さらに園内ICTの一斉連絡が使える園でも、停電・通信混雑の想定で、紙の連絡網や掲示の手順を残すと現実的です。​
「法令面の最低ライン」を押さえておくと、上司や自治体監査の指摘リスクを下げられます。

参考)e-Gov 法令検索


児童福祉施設の基準では、避難および消火に対する訓練は少なくとも毎月1回行うことが求められる条文があります。​
この“毎月”のルーチンがあるからこそ、防災の日は「総合訓練(普段の積み重ねの発表会)」として設計しやすく、保護者参加や地域連携を乗せる日にもできます。​

参考:毎月1回の「避難・消火訓練」が条文で確認でき、園内規程の根拠にできます。

e-Gov法令検索:児童福祉施設の設備及び運営に関する基準

防災の日の避難訓練でおかしもちと声かけを保育で統一

子どもに避難の約束を伝える定番として「おかしもち」を使う園は多く、火災時などに“押さない・駆けない・しゃべらない・戻らない・近づかない”のように行動を短い言葉に落とし込む狙いがあります。

こうした合言葉は“知っている”だけでは動けないため、訓練前の導入(絵本・ペープサート・クイズ)で、具体的な場面に結びつけてから実施すると理解が進みます。

地震時には「机の下でダンゴムシのポーズ」などイメージしやすい言い換えを使うと、恐怖心を煽らずに動作を引き出しやすいとされています。

声かけのコツは「短く、同じ語順で、毎回同じ」です。​
例えば、地震想定なら「止まる→頭→集まる」、火災想定なら「口→低く→外へ」のように、園の標準フレーズを決めて全職員で統一します。​
この統一が弱いと、子どもは複数の指示を同時に受けて混乱し、結果的に走ったり泣き出したりして隊列が崩れやすくなります。​
訓練後の振り返りも、子どもにとって“次につながる保育”の一部です。​
職員側は「避難経路」「連携」「指示」「備品」を項目化して反省点を残し、次回の訓練シナリオに必ず反映させます。​
子どもには、できた点を具体的に言語化して返し、怖さの記憶だけが残らないように整えると、次回の参加意欲が保ちやすくなります。​

防災の日の避難訓練で防災グッズと備蓄を点検する

防災グッズは「置いてある」だけでは機能せず、場所・使い方・持ち出し担当まで職員全員で把握しておく必要があります。

代表例として、防災頭巾・ヘルメット、消火器などは、訓練の動線上で“実際に手に取る”工程を入れると、いざという時に迷いが減ります。

また、園外へ避難する場合の持ち出し物と、園が一時的に避難場所になる場合の備蓄は性質が違うため、点検表を分けると管理しやすくなります。

点検の観点は「装備」「通信」「衛生」「保温」「食」の5分類にすると漏れが減ります。​
装備は子どものサイズ差(乳児〜年長)で不足が出やすく、衛生はおむつ・手袋・簡易トイレなど“災害の翌日から困る物”が優先順位上位になります。​
通信はスマホが前提になりがちですが、停電や充電不足に備えてポータブル電源などを検討する話も、園内の現実的な備えとして挙げられています。​
保育園での備えは、保護者に共有して初めて効果が上がります。​
訓練前に「何を想定し、どこへ避難し、引き取り判断をどうするか」をおたよりで明確にしておくと、当日の問い合わせが減り、職員が子どもの安全確保に集中できます。​
特に食物アレルギーや医療的ケアがある園児は、非常時の代替食・薬・連絡手段を“持ち出し袋に同梱するか、園備蓄にするか”まで決めておくと混乱が減ります。​

防災の日の保育 訓練で歌とリズムを避難訓練に組み込む(独自視点)

保育園の避難訓練は「静かにしなさい」と言うほど静かにならない、という現場感があります。

そこで有効なのが、号令の代わりに“短い歌”や“手拍子リズム”を合図にする設計です。

子どもは言葉の指示より、繰り返しの音パターンに反応して動作を合わせやすく、クラス全体の行動が同時に切り替わりやすくなります。

歌の入れ方は、避難の各フェーズに「音の役割」を決めるのがコツです。​
例えば、地震想定なら「頭を守る歌(短く1フレーズ)」、集合なら「点呼前の整列リズム(一定の手拍子)」、移動なら「歩く速度を落とす歩行歌」のように、目的別に分けます。​
“歌う”こと自体が目的にならないよう、必ず「歌が終わるまでにこの姿勢」「この手拍子の間は歩く」など、行動の基準とセットで運用します。​
さらに、歌は「怖さの緩衝材」にもなります。​
防災を扱うと不安が強くなる子もいるため、訓練前の導入で絵本や視覚教材を使うのと同様に、安心できる音のルーティンを作っておくと参加しやすい子が増えます。​
訓練後は「歌で上手に切り替えできたね」と具体的に言語化して褒めることで、次回の訓練が“嫌なイベント”になりにくくなります。​

  • 🎵 実装アイデア:合図の歌は10秒以内、歌詞は2行までに固定(長いと移動開始が遅れる)。
  • 👂 実装アイデア:ホイッスルやベルと歌を併用し、園庭・室内で聞こえ方が変わる点を訓練で確認する。
  • 🧒 実装アイデア:年長は「小さい子の手をつなぐ係」など役割を持つと、歌のテンポを守りやすくなる。

参考:避難訓練の計画・目的・反省例・防災グッズの考え方をまとめて確認でき、園内マニュアルのたたき台にできます。

KIDSNA CONNECT:保育園の避難訓練ガイド

ビスコ 保存缶 bisco glico 乳酸菌クリームサンド ビスケット 長期保存 非常食 保存食 防災 備蓄 個包装 30枚 江崎グリコ